ラブホテルのこれから

「ラブホテル」という呼称は1969年に大阪にできた「ホテル・ラブ」が由来だとも言われています。連れ込み旅館から連れ込みホテルへと昇華し、70年前後にラブホテルへと進化したカップル専用ホテルは、日本のユニークな文化のひとつです。80年代にはパチンコ店と並び、「作ればもうかる」商売となり、急成長しました。

時代の流れに乗って数多くのラブホができましたが、90年代後半から衰退をし始めています。ラブホテルの将来はどうなるのでしょうか?

ラブホテルに代わる施設との競合

ラブホテル衰退の一番大きな要因は、少子化です。1970年には20才の若者が260万人いましたが、現在はその半分以下です。ラブホ利用のメイン層が半減したことは業界にとって大きなダメージです。しかも、半減した若い世代は、ラブホ以外の「プライベート空間」を使用し始めています。

カラオケボックス、マンガ喫茶、ネットカフェ、飲食店の個室ブーム、貸切の露天風呂つき温泉宿など、ラブホ以外にも、ふたりきりになれる場所が増えました。カラオケやネカフェなら、千円、2千円程度の安い料金で楽しむことができます。お金のない若い男女は、そうした場所で性行為もしています。ラブホテルに1回行く料金で、何回も楽しめるとなれば、カラオケなどの安価な空間を利用する人が増えるのは仕方のないことでしょう。

また、自室を持つ男女が増えたこともラブホ衰退の一因です。かつては、親と同居の場合自室にカレシ・カノジョを泊まらせるのはタブーでしたが、いまは平気な時代です。両親が寝ているとなりの部屋で、娘とカレシが性行為をする時代になりました。

ラブホテルの未来

現在、マーケティングの柱になっているのは、「女性」と「高齢者」です。かつては男性がホテル選びの軸でしたが、現在は女性が決定権を持っています。また、高齢者のラブホ利用は激増しています。バイアグラの登場でEDから解放されたことも一因でしょうし、かつてブームを支えた「団塊世代」が定年を迎えリタイアして、ラブホに回帰していることも一因です。そんな性に積極的な団塊世代が多いなら、今後バイアグラユーザーはどんどん増えていくことになるかもしれません。

ただ、高齢者はいずれは人口が小さくなることがはっきりしているマーケットですので、これに特化した発展は難しいでしょう。女性を軸とした、エロだけではない「遊び」空間としての、さらなる発展が期待されるところでしょう。

ラブホは日本のユニークな文化です。世界に誇れるサブカルチャーとして今後の発展が期待されます。