ラブホテルからファッションホテル、レジャーホテルへ

海外には日本のラブホテルのようなカップル専用、セックス専用のホテルはほとんどありません。普通のモーテルやシティホテルでするか、公園などでのアオカン、車でのカーセックスなどしかありません。性行為に適した場所が独自に発達したのは、世界で日本だけです。

日本では、江戸の出会い茶屋から、昭和の半ばごろまでの連れ込み宿の時代にいたるまで、「落ち着いてセックスのできる場所」として発展してきました。しかし、「ラブホテル」として新たな展開が起こり始めると、さらに画期的な変化を遂げ始めました。レジャーホテルへの脱皮です。

ラブホテルの進化

ラブホテルは高度成長期の波にのって成長し、70年代には「女子大生の性の解放」によってさらに発展します。60年代までは「結婚するまでバージン」が正しい女性の生き方でしたが、70年代にモラルが崩れ始めます。処女を守るタイプと、たくさんの男性との性経験を楽しむタイプとに二極化します。そのおかげで、ラブホテルニーズがさらに高まりました。また、80年代には「夕暮れ族」ブームによる不倫中年の増加も、ラブホテルのニーズを高めます。

ニーズが高まるにつて、ラブホテルもどんどん進化します。回転ベッド、透明風呂、鏡部屋、ビデオ撮影機器などの性アイテムをそろえて、エロチックに遊べる場所としての機能を高めます。バイアグラのない時代ですので、ED気味の男性は、より刺激の強い環境で勃起力を高めたいというニーズを持っており、ラブホテルの設備はそうした人たちからも歓迎されました。

次々と新しい工夫が発明され、他の店との差別化がはかられ、ホテルが設備競争の時代に入りました。この時代には、ラブホテルは装置産業化していきます。

性的道具以外のアイテムで差別化されレジャー施設に

装置産業化したラブホテルは新たな方向へと向かいます。「風呂あります」「クーラーあります」からスタートし、「回転ベッドあります」「透明風呂あります」へと、エロ路線で進化した設備投資が、アミューズメントへと変わります。「ファミコンあります」への転換です。

カラオケ、ゲーム、アダルトではない一般のビデオ、ジェットバス、サウナ、岩盤浴、露天風呂、マッサージチェアなど、部屋の中でセックス以外のことができるように進化しました。一日中ホテルの中で過ごしても飽きないような工夫、性的接触以外の楽しみを作れる空間へと変わります。ラブホテルからレジャーホテルへの脱皮です。中には、「パーティ利用OK]「女子会OK」とうたうホテルまで登場しています。

ラブホテルは、性行為の場所として発展してきましたが、次第にレジャー施設的進化もするようになってきています。

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