「透明風呂」はすごい!?

かつて、女性には恥じらいのある時代がありました。少なくとも70年代までは、ラブホテルに入っても男性とお風呂に入ることを嫌がる女性が、大勢いました。一緒に入るにしても、お風呂を真っ暗にして入るという人もいたほどです。性行為の最中には、部屋の明かりを暗くすることが普通で、明るい部屋でする女性は珍しかった時代です。

こうした女性の「恥じらい」は男性にとっては興奮材料となるものの、やはりしっかりと裸を見たいという欲望も満たしたいもの。そのため、お風呂に入っている女性を覗いたり、眠っている間に裸を堪能したりという、「ズルい」方法で男性はエロイ欲求を満たしました。そうした背景で誕生したのが「透明風呂」。わざわざ覗く必要はありません。丸見えでした。

透明風呂の登場

カップルでホテルに入っても、女性が恥ずかしがるので一緒に風呂に入ることが珍しかった時代、女性を風呂に入らせている間に風呂を覗く男性は結構いました。それを容易にするために開発されたのが、透明風呂。室内のカーテンを開けると、お風呂が丸見えになります。浴室の壁がマジックミラーになっていて、女性の側からは鏡にしか見えませんが、男性側からは、女性の入浴姿がすべて見えてしまいます。

気がつかずに男性に向かってヒザを広げて股間を洗ったり、胸を洗ったりする姿がすっかり見えて、男性は大興奮。鏡とばかり思い込んで、自分の姿を鏡にうつす女性をこっそり見るという、「姑息」ともいえるアイテムでした。実際に盗み見に利用した男性がどれほどいたのかはわかりませんが、マスコミで宣伝されたおかげで有名になりました。

透明風呂の進化

70年代から80年代にかけては、「11PM 」「トゥナイト」など、男性向けの性情報番組がはやっていました。高度成長に伴い生活に余裕ができたために、男性が性風俗に強い関心を持ち始めた時代を反映していたのでしょう。プレイボーイなどの男性週刊誌でも風俗情報を積極的に紹介していました。

メディアで紹介されるために、ホテルは設備をどんどん奇抜にしたり、どぎつくしました。透明風呂も最初は単に横から覗くだけだったのに、下から覗けるものまで現れました。浴室を中2階につくり、女性が入浴中に透明なバスタブが下から丸見えになるというものです。エロの追及の極致と言えるでしょう。

男性の覗き趣味を満たすため、透明風呂が考案され、次第にエスカレートしていきました。メディアの宣伝にも乗せられ、経営側も客側もどんどん「エロ」を追求した時代です。